ハコはいきて こきゅうしている

ハコはいきて こきゅうしている

いわきアリオスとつながる10周年

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2008年4月に、いわき芸術文化交流館アリオスは第一次オープンをしました。その際に「アリオスとアリオスを訪れる皆さんとの間に“合言葉”を持ちたい」との想いから、詩人の谷川俊太郎さんにお願いして生まれた4編の組詩『アリオスに寄せて』。アリオスは皆さんにとってどんな場所なんだろう、これからどんな風に育っていくのだろう、と考えるとき、いつも私たちはこの詩に立ち返ります。

アリオスには4つのホールがあります。たくさんの客席があります。スタジオや稽古場があります。レストランとカフェ、掘り出し物の見つかるショップ。お喋りをしながらくつろげるカンティーネと、アート関連の専門誌が揃い情報収集のできるラウンジ。目の前には、晴れた日にお弁当を食べると気持ちが良い平中央公園。

まるでなんでもあるようだけれど、一番大切なものが足りない。

アリオスに寄せて

いまここ

いつでも「いま」しかない
どこにも「ここ」しかない
そのために過去に学び
そのために未来を夢見て
生きる

人知れず咲いている一輪の野花とともに
ただよいながら形を変えてゆく雲とともに
うつろいやまない人々のココロとカラダとともに
いまここで踊る身体
いまここで奏でられる音楽
いまここで語られる言葉

ハコのうた

からっぽはすばらしい
なんでも いれることができるから
でもいつまでも ためておかない
またからっぽにして ハコはまつ
あたらしいもの たのしいもの
ハコはいきて こきゅうしている

ハコのなかで ひとはうたう
ハコのなかで ひとはかたる
ハコのなかで ひとはおどる
ハコのなかは そととはちがう
わくわくどきどきはらはらさせる
ハコはいきて こきゅうしている

舞台に 舞台から

土足で上がるのだ 舞台に
田んぼと劇場を地続きにするのだ
足裏は知っている
板の下 奈落の下 コンクリートの下
人々の意識の下に この星のマグマがたぎっていることを

出て行くのだ 舞台から
風神雷神となって創造の嵐を起こすのだ
タマシイは知っている
目に見えないもの 耳に聞こえないもの
コトバにならないものが 誰にでもひそんでいることを

木の椅子に腰かけるのもいい
床にあぐらをかくのもいい
草の上に寝転ぶのもいい
そこにあなたの場ができるから

二人でお喋りするのもいい
何人かでパーティするのもいい
何百人かで耳をすますのもいい
そこにみんなの場ができるから

その場には見えない素粒子がいる
遺伝子がいる 光子がいる はるかな星雲がいる
そのおかげで私たちがいる
世界と肌を合わせて 宇宙に抱かれて

昼 海からのそよ風がアリオスを愛撫している
夜 月の光がアリオスにうすぎぬを着せる
朝 遠いやまなみにアリオスはあいさつしている

Profile:谷川俊太郎

1931年東京生まれ。詩人。
1952年第一詩集『二十億光年の孤独』を刊行。 1962年「月火水木金土日の歌」で第四回日本レコード大賞作詞賞、 1975年『マザー・グースのうた』で日本翻訳文化賞、 1982年『日々の地図』で第34回読売文学賞、 1993年『世間知ラズ』で第1回萩原朔太郎賞、 2010年『トロムソコラージュ』で第1回鮎川信夫賞など、受賞・著書多数。 詩作のほか、絵本、エッセイ、翻訳、脚本、作詞など幅広く作品を発表。 近年では、詩を釣るiPhoneアプリ『谷川』や、 郵便で詩を送る『ポエメール』など、 詩の可能性を広げる新たな試みにも挑戦している。
www.tanikawashuntaro.com

立派なホールや過ごしやすい共用スペースも、足を運び使ってくださる人がいないと、ただのからっぽのハコになってしまいます。

からっぽのハコに皆さんが集って、舞台に立ち、客席から拍手を送り、練習を繰り返し、食事をし、お喋りをし、笑い、泣き、遊び、思いがけない“何か”に出会う。そんな風にして、この大きなハコは息づいてきました。

そんな皆さんとのあゆみを、この10周年の節目に振り返りたいと思います。そして、また新たな一歩を共に歩き出したいと願っています。

オープンから10年。たくさんのご利用、ありがとうございます。どうぞこれからもよろしくお願いいたします。

Alios 2018 たくさんのつながりこれからも

10周年記念ロゴマーク

いわきアリオス開館10周年を多くの方に知っていただくため、10周年記念ロゴマークを制作しました。自然豊かないわきの土地を連想させる葉っぱのモチーフを、両手を広げてつながる人々を上から見た姿と重ね合わせました。アリオスは人が集い、出会い、“つながり”の生まれる場所であること、これからもその“つながり”を大切にしていきたいという想いを込めています。

制作について

ロゴマークの制作には、広報紙「アリオスペーパー」のデザインを担当している市内のデザイナー 髙木市之助さん、久保木 舞さん、藤城 光さんにご協力いただきました。10年間の感謝を込めた、アリオスらしいロゴマークをつくるため、何度も話し合いを行いました。このロゴマークはアリオス主催事業のチラシ・ポスター等に掲載する他、いわき市平の街なかにもフラッグとして掲出します。

10周年記念ロゴマークができるまで

参加する

あなたと“つながる”コラボ企画

ロゴマークをきっかけに、広がる“つながり”

アリオス館内に、10周年記念ロゴマークがデザインされた顔はめパネルを設置しています。ぜひ一緒に写真を撮ってください。また市内のお店や、市民の皆さんの手による写真・イラスト等の作品とのコラボ企画も実施。ロゴマークを通じて生まれる新しいつながり、その広がりを皆さんとともにあそぶ機会とします。

ふらっとつながる

ふらっと“つながる”

アリオス館内に置いてある顔はめパネルを使用して、アリオスのお気に入りスポットで撮った写真を、Twitterで「#つながるアリオス」を付けて投稿してください。写真は「いわきアリオス写真館」からご覧いただけます。「いわきアリオス写真館」からも投稿できますので、奮ってご参加ください。

投稿する

しっかり“つながる”

10周年記念ロゴマークと、自分の作品や自慢の逸品をコラボしたい方やお店を募集します。完成したコラボロゴマークと、その制作の様子についてはいわきアリオスのブログサイト「アリオススタイル」で随時ご紹介します。興味のある方は、応募フォームからご連絡ください。

しっかりつながる

あそぶ

「アリオスに寄せて」tupera tupera ver.

4つの詩をそれぞれキャラクター化します

「使いたおしてほしい」というメッセージと共に、詩人の谷川俊太郎さんからアリオスに贈られた『アリオスに寄せて』。開館から10年、皆さんにこの詩をもっと身近に感じてほしい! “あそび心”をくすぐるデザインやアイディアで、老若男女を魅了するユニット tupera tuperaが、4編の詩それぞれからイメージする“詩の神さま”を生み出しました。開館記念日の4月8日(日)に先駆けて、4月7日(土)から神さまたちの顔をかたどったお面を配布しますので、手にとって歌ったり、踊ったり、飾ったり……思い思いにお楽しみください。

「四人の詩の神さま」制作秘話

配布開始日

※なくなり次第終了

配布開始日 2018年4月7日(土)
いわきアリオス 館内各所にて配布。また、市内の各支所・公共施設等にも配架します。

Profile: tupera tupera

亀山達矢と中川敦子によるユニット。2002年より活動を開始する。絵本やイラストレーションをはじめ、工作、ワークショップ、舞台美術、アニメーション、雑貨など、様々な分野で幅広く活動している。絵本など、著書多数。海外でも様々な国で翻訳出版されている。NHK Eテレの工作番組「ノージーのひらめき工房」のアートディレクションも担当。京都造形芸術大学 こども芸術学科 客員教授。
tupera-tupera.com

出会う

記念チケット袋 配布します

『アリオスに寄せて』掲載の特別版!

アリオスのチケットセンターで公演のチケットを購入していただいた方にお渡ししているチケット袋。そのチケット袋が、10周年記念のスペシャルバージョンに! 『アリオスに寄せて』の4つの詩が掲載された、4種類のチケット袋を、下記の期間中にチケットを購入されたお客様に先着順で配布します。公演日を待つ日々のお供に、詩の言葉との出会いをお楽しみください。

配布開始日

※なくなり次第終了

第1弾「いまここ」2018年4月1日(日)
第2弾「ハコのうた」2018年7月1日(日)
第3弾「舞台に 舞台から」2018年10月1日(月)
第4弾「場」2019年1月4日(金)

いわき芸術文化交流館アリオス

10周年 たくさんのつながり これからも